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図のような1周60目盛りのタイマーがあります。細い針と太い針の2本があり,どちらも時計回りに回り続けます。細い針は60秒で1周し,太い針は細い針の$\dfrac{\text{3}}{\text{4}}$の速さで1周します。どちらの針もはじめ0を指していて,同時に動き始めるとき,次の問いに答えなさい。
(1) 細い針が5周したとき,太い針が指している数を0から59までの整数で答えなさい。
(2) 針が動き始めてから256秒たったとき,細い針と太い針の間の角の大きさは何度ですか。ただし,180度より小さい角度を答えること。
(3) 2回目に,細い針と太い針の間の角の大きさが30度となるのは,針が動き始めてから何秒後ですか。
(1) 細い針が5周する間に,太い針は
5×$\dfrac{\text{3}}{\text{4}}$=3$\dfrac{\text{3}}{\text{4}}$(周)します。よって,太い針が指している数は,$\dfrac{\text{3}}{\text{4}}$周に対応する
60×$\dfrac{\text{3}}{\text{4}}$=45
(2) 1秒あたりに回る角度は,
細い針 …… 360÷60=6(度)
太い針 …… 6×$\dfrac{\text{3}}{\text{4}}$=4.5(度)
256秒の間に,細い針は太い針よりも
(6−4.5)×256=384(度)
多く回ります。これは1周と24度なので,
答えは24度です。
(3) 細い針と太い針の間の角の大きさが2回目に30度となるのは,細い針が太い針よりも360−30=330(度)多く回ったときです。よって,
330÷(6−4.5)=220(秒後)
中学への算数
東京出版刊行
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●編集方針●
最近の中学入試では、型にこだわらない新傾向問題が増えています。 これらは、ためしたり、かぞえたり、整理したり、場合を分けたり、 規則性を発見したり、グラフを書いたり、図形を動かしたり、 立体をいろいろとりあつかったり、というように、 単なる反復練習では解くことのできない、 数学的な発想力や思考力を要求される問題です。 それに応える力を育てることが本誌の最大の目標です。同時に、受験を離れたところでも、算数のおもしろさ、 楽しさを伝えていきます。
数学はRPGと同じで、いろいろな考え方や公式というスキルを習得し、それらが使えるようになって問題という敵を倒せば、どんどんレベルアップしていける教科です。ぜひ獨協で、いっしょに数学レベルを上げていきましょう!